不意打ち男子のずるいとこ





「いいよ。

その代わり.....恥ずかしいからあんま見ないでよね!」



言ってるこっちも恥ずかしいわ...。

意識しちゃうと顔って赤くなっちゃうよね。



もう、ゆでダコみたいだよ私。




そんな私を見て金田くんはびっくりしたみたい。




「ちょっと先輩?!

まさかダメって言ったのはそれが原因なんです?!」



「そ、そうだよ!

それが本音だよ!!」



うわぁ...もうさっきより顔赤いかも。



だってそんなことで来るなって言うの、お子ちゃまみたいだもん。




「なんだ.....」



するとそばからため息まじりの声が聞こえてきた。




不思議に思って、金田くんを見ると少し安心したような顔をしていた。




「なんで安心してるの」




ふと疑問をぶつけると金田くんはハッとして安心した顔から、いつの間にか怪しい笑みになっていて。


なんだか可愛い顔した小悪魔みたいだ。



.....ごめんなさい、金田くん。

私はまた心の中で可愛いだなんて思ってしまったよ。










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