不意打ち男子のずるいとこ





「皆さんこんにちはーーー!!

今年の文化祭からはじまります、
ドッキドキ!イベント!!!

この学校の伝統になるよう皆さん盛り上がりましょう!


それではドッキドキ!イベントの開幕で〜す」




それからしばらくして、どうやらイベントがはじまったみたいだ。



さっき私を引きずった男の子が、マイクを持ってステージに立っているのが裏側にいても分かる。





それと同時に生徒からのすっごい歓声。


なぜかその中で莉莎子が叫んでるんじゃないかって想像してしまって、笑ってしまった。



けれどその中に、守谷がいる。


守谷も、このイベントを見るために体育館にいたんだよね。



そう思うとなんだか少し緊張してきた。





「このイベントでは、いつもは言えないことを思う存分告白してください!!

愛の告白でも良し!日頃の愚痴でも良し!


あ、でもケンカなら外でしてくださーい」




司会者らしき先ほどの男の子の声にクスクスと会場も大盛り上がり。








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