不意打ち男子のずるいとこ
守谷が好きだよ
守谷は...
私の気持ち、受けとってくれる?
ううん。
受けとらなくてもいい。
聞いて。
今にも溢れ出しそうな、この気持ちを聞いてくれるだけでいいんだ。
好き、好き、好きーー...。
「守谷っ」
ステージから降りた私は、体育館内の全てを探す。
でも、どこにも守谷はいなくて。
さっき体育館の入り口にいたのに。
どこに行ったの?
体育館にいる生徒たちにたくさん見られてるけど、この際だからそんな羞恥心なんて捨てるよ。
だって、守谷に気持ちを伝えたいって気持ちはどんな感情よりも勝っちゃうんだもん。
それくらい、好き。
こんな時にもまた、思い知らされるんだ。