不意打ち男子のずるいとこ





すっと守谷のぬくもりが引いて、

目を開けると恥ずかしそうにうつむく守谷がうつった。


その顔がほんのり赤くなっててこっちまで照れてしまう。




キ、キスの後って.....

どうすればいいの?!


何もかも初めてすぎて、分かんないよお〜〜〜!


まっすぐ守谷のこと見れないし...。



とにかくなんだか恥ずかしい!!



そんな感情をかき消すように席を立つ。





「い、行こう...」

「...どこに?」

「へっ?!
た、たたた体育館だよ!
戻らなきゃだし?!」



う、わわ.....。

私、慌てすぎだしかみすぎ!


これじゃまるで、、、



「.....フッ、慌てすぎ。

そんなに恥ずかしかった?...キス」



いつのまにか守谷が私の目の前に迫る。


その瞬間、私の頬がかああっと赤くなるのが分かる。



「.....図星?」


守谷の手が私の頬にそえられる。


そのまま守谷の手は私の唇をなぞるように動く。


なぜだか私はさっきよりもドキドキして.....。

守谷の顔を見られない。









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