不意打ち男子のずるいとこ





学校に近づくにつれて生徒たちも多くなってくる。


もう、守谷は...って、違う。


ナツキは着いたのかな。


なんてボーッとしながら靴箱を通りかかろうとした瞬間。



ガシッ

と腕を掴まれた。




へ?

と思うより早く肩を掴まれ揺さぶられる。



目の前には.....莉莎子。



「り、莉莎子おはよう...どうしたの?」


なぜか険しい顔を私に向ける莉莎子に少し不安がよぎる。



「おはよう。

って、どうしたのじゃねーよ!!」


さ、最後の方声大きい!

耳がキーンてなったよ!!


しかも怖いよ!怖い莉莎子になってるよ?!



「な、何かあったの...?」


とりあえず何かあったのだろう。

聞いてみよう。









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