不意打ち男子のずるいとこ
「ナ...ツキ.....?」
そんな弱々しい声でしか名前を呼べないほどびっくりした。
だって.....目の前にはー...
クリーム色のかかった茶色い髪と
切れ長なのにキレイな目
筋の通った鼻
王子様みたいな容姿をまとった人物が目の前にいるから。
誰も知らないはずの、ナツキがいたから。
動揺して、その場から動けない。
なんで.....?
どうしたの?
秘密にしてきたんじゃないの...?
...そんな疑問と感情がふつふつと湧き上がってくる。
「守谷〜イメチェンしたのかよ?」
すると突然クラスメートからの質問が飛ぶ。
そんな質問に
「ははっ、そんなもん」
なんて気楽にナツキが微笑みながら答えるのを見て。
不覚にも、ドキッとしてしまった私が憎い。
けれど...。