不意打ち男子のずるいとこ
この流れに乗って、
ずっとずっと、私が気になってたことを聞いてみようかな。
「ナツキに聞きたいことがあるんだけど....」
そう切り出すと、
「ん?」
と優しく耳を傾けてくれる。
「あの日...なんで私の席で寝てた.....の?」
「...........」
なぜか、沈黙。
「おーい、ナツキくん?」
という私の問いかけにも答えてくれない。
「なつー...「秘密!」」
え。
さらに問いかけようとした私の言葉をさえぎり、「秘密」と言ったナツキ。
秘密とか言われたら、気になるのが人間ですよ。
「やだ、教えてよ」
「やだ、絶対言わない」
「秘密とかケチ」
「秘密は秘密」
「ケチナツキ」
「.....ネイスキダ」
「............?!」
「ぷっ」
やだ、もう。
不意打ちすぎでしょ。