不意打ち男子のずるいとこ





ネイスキダ



とか、、、



話をそらすための口実だよ....ね。



なのに不覚にもときめいた私っておかしい?




しかもナツキに笑われちゃったし。






どうやら、教えてくれる気はないらしいです。





「バァーカ」


軽く頭を叩かれたけど、全然痛くないよ?



「でも好きなのはホントだし」



ってまた.....っ。


不意打ちすぎだよ。



でも、


この幸せな時間だけで十分かも。



ナツキの秘密も、いつか知れたらいいな。








寄り道からの帰り道。


当たり前みたいに手をつないでくれたナツキ。



さっきよりもずっと、好きになった。


さっきよりもずっと、寂しさは減った。





「じゃーな」


私の家の前で優しくポンポンと頭をなでてくれるナツキ。



「うん、また明日」



ふわりとナツキに向かって笑うと、少し考えるような表情をする。




「どうかした?」



そう問いかけると、「ん?」って言って少しだけ私との距離を縮めた。



その瞬間、おでこに感じる暖かさ。




え.....



「ここはさすがに家の前だしー」



とか言いながら私の唇を親指で撫でるナツキ。


「おでこで我慢する」




そう言って無邪気に笑った。




今度こそ背を向けて歩き出したナツキにドキドキが止まらない。




おでこに、キス、された。




バカ、不意打ちすぎるよ。


でも、幸せな気持ちが心に広がっていくのが分かった。














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