不意打ち男子のずるいとこ
「えええええっ?!?!」
も、守谷がまさかイケメンくんだなんて・・・。
いや、私が似てるとは言ったけど!!
まさかほんとに守谷だったなんて。
目の前にいる守谷というと、私にバレたことを困ってるようにも見えないし、平然としている。
さっきまでのあの驚いた表情はどこへ??
・・・逆に私が驚いてるよ。
とりあえず混乱した頭をどうにかしようと、整理し始めた時、
「バレたならもういいよな」
突然、守谷がしゃべった。
そしてジリジリと私に歩みよると、私を壁まで追い込む。
それにまんまとはまった私は壁と守谷に挟まれた状態に。
な、なななな何ですかこれは?!
胸のドキドキがおさまらない・・・。
そこへ壁にドンッ、と手をつけた守谷。
へっ?
あ、あれ・・・?
こ、これが世に言うあの、壁ドンってやつですか?!?!
ドキドキが最高潮に達した時・・・、
「このこと、誰にも言うんじゃねーぞ」
今まで聞いたことのない低い声で、
今まで見たことのない鋭い目で、
守谷がそう言い放った。
ううん、目の前にいる守谷は、私の知っている、
守谷じゃないです!!!!!