不意打ち男子のずるいとこ
つまり守谷が言いたかったことは・・・。
守谷のお兄さんはやっぱりそこら辺じゃ有名なヤンキーや不良だったらしい。
でも、普通のヤンキーで有名なんじゃなくて、風使として有名だった。
それはもう荒れ果てた学生時代だったとか。
でも社会人に一歩一歩近づくにつれ現実をみて、しっかり働かなくては!となり、
風使を、まだ中学3年生だった守谷に任せたらしいのだ。
守谷のお兄さんは噂通りの風使で、恨みを買うことが多かったから、
風使を任せられた当時の守谷はその恨みを買った人から呼び出されたり、ケンカしたり、大変だったよう。
「そん時はかなり兄貴を恨んだよ。
今もちょっと恨んでるけど、
おかげでケンカ強くなったしな」
そんなことを言う守谷に苦笑いしかおきなかった。