不意打ち男子のずるいとこ
気づかされました
「行ってきます」
ローファーを履いた私は立ち上がってお母さんに微笑んだ。
「あら!いつもより早くない?」
「たまにはいいかなって思って」
「そうなの?
いってらっしゃい!」
お母さんもフワリと笑って見送ってくれる。
ガチャリと扉を開くと青い空が広がった。
今日も良い天気!!
軽く深呼吸をしてゆっくり息をはきだす。
この空気みたいに私の気持ちも飛んでいってくれたらいいのに。
ってダメだそんなこと考えちゃ。
気持ちを切り替えないといけない。
「よし、今日も元気にいこう!!」
パシッと軽く頬を叩いて学校への道のりを歩き出す。