不意打ち男子のずるいとこ
と、歩いてると栗色のロングヘアの子を発見。
急ぎ足で前を歩く莉莎子に追いつくと、声をかける。
「りーさーこ!!
おはよーございます」
莉莎子とは幼稚園からの幼なじみで、家も結構近い。
「わ!!
・・・ビックリした!
私の最愛なる親友よ!寧位!おはよ!!」
・・・うん、
最後の何かな。
気にしないようにしよう。
「今日いつもよりずいぶん早いね?
何かあるの?」
ズバッと聞いてくる莉莎子に何て言おうか悩んでしまう。
実は早く目覚めたものの、昨日の・・・守谷とのことが頭から離れなくて、いてもたってもいられなかったんです・・・。
なんて、言えるわけもなく。
必死に頭を回転させる。
でもやっぱり頭の中に浮かんでくるのは守谷で。
昨日の「もう関わらない」って言われた時が鮮明に思い出せる。
・・・ほんとに、何なんだろう私。
最近の私はおかしいよ。