不意打ち男子のずるいとこ
「おーい!守谷!!
おはよ〜〜〜」
スタスタと歩く莉莎子にいつの間にか置いていかれていた。
ハッとして、私も急いで莉莎子達のところへ行く。
「...はよ」
やっと追いついた時には2人があいさつを終わったところで。
「おはよう守谷!」
私も急いで守谷にあいさつした。
ドキドキと心臓がうるさい。
大丈夫。
昨日のことは冗談で守谷が言ったことで、私がただ間に受けてるだけなんだよ。
チラリと守谷を見ると、
目が合った。
えーーー...。
「・・・」
何も言わずに校門に入っていく守谷。
さっきの目、まただ。
昨日のあの時と、同じ。
冷たくて、私だけを突き放すような目。