不意打ち男子のずるいとこ
「おい」
でもそんな私のキュンキュンも長くは続かず・・・。
突然隣から低い声が聞こえてきた。
その声があまりにも低すぎてビクッと私の肩が揺れる。
「なんですか先輩?」
ん・・・?
何、これ?
私の目に映ってきたのは、金田くんと守谷のバチバチしたにらみ合い。
って、ええ??
どうしちゃったの二人とも!!!!!
「・・・っ」
二人のにらみ合いが気になって気づかなかったけど、金田くんはまだ私の手を握ってたみたい。
金田くんが握る私の手がだんだんキリキリと痛くなってくる。
金田くん?
どうしたのいったい・・・。
「金田、新沢が痛がってる」
守谷のひとことでハッとしたように金田くんの手が離れる。