不意打ち男子のずるいとこ
外が少し暗くなってきた頃、
「今日はここまでで区切りつけよ!」
とクラスの女子の呼びかけがあり、
その声にクラスにいたみんながぞろぞろと帰っていく。
「寧位〜
帰ろ!!」
莉莎子もずいぶんと疲れたようで
早く帰りたいって言うのが伝わってくる。
だいぶ・・・準備は進んだかな?
看板も飾りもだいたいできてきたし、
あとはコスプレの衣装をひとりひとり決めていくくらいかな。
明日それは決めよう。
ちょっとだけ残ろうと思ってたけど莉莎子を待たせるわけにもいかないし。
・・・私も疲れちゃったしな。
「帰ろっか!」
私も教室を後にした。
でも
ひとりでも
あと少しでも
教室に残れば良かった。
そう、後悔した。