先生、甘い診察してください
甘恋04
夏の決断
夏祭りに行って、数日後。
「えぇっ!村上くんと2人で夏祭り!」
今日は琉璃ちゃんと、2人でお茶。
カフェでのんびり涼みながら、お互いの近況報告をする事に。
「いつの間に、そんな仲に……」
「いや、あくまでただの幼馴染だから」
「でも、宿題も一緒にやってるんでしょ?」
そう、あれから日向くんはちょくちょくうちに来て、宿題を教えてくれる。
「付き合っちゃえばいいのに」
私にはもう、好きな人がいるもん……。
「そういえば、光平くんとはどう?一緒に遊んだりした?」
クリームソーダのアイスをスプーンで突きながら、聞いてみた。
「…うん、まぁ」
あらら、浮かない顔。
「何かあったの?」
「…夏祭り、一緒に行こうって約束してたんだけど……ドタキャンされた。友達と行く事にしたって。急に誘われたからって」
信じられないっ!!
「約束したのは琉璃ちゃんの方が先なのに?」
「…うん。なんかもう、あいつ、私の事好きなのかなって…イマイチ信じられなくて」
琉璃ちゃんの悩みはまだまだ、尽きないみたい。
「で、それから光平くんから連絡あったの?」
「うん…。一緒に宿題やろうってお誘いが……」
琉璃ちゃんは浮かない顔のまま。