先生、甘い診察してください
不安と恐怖心
あっという間に、次の日は来た。夜はあまり眠れなかった。緊張と恐怖心と歯の痛みのせいで。
一定のリズムで襲ってくる、ズキンズキンという痛みは終息する気配はない。
「…そろそろ、行かないと」
適当に時間を潰してるうちに、時刻は2時の15分前を迎えようとしていた。
ソファーに座っていた私は重い腰を上げて、簡単な身支度をした。
歯医者さんって行った事ないけど、どんな所なんだろう?
いろいろな不安を感じながらも、家を出て、ゆっくりと医院へと足を進めた。