先生、甘い診察してください


「実はさ、今度光平に会ったら、私の事好き?って聞いてみようと思って」


え……、えぇー!!


「本気で言ってるの?」

「不安なんだもん!だから確かめたい。曖昧な返答されたら、別れようかなって……」


それって、かなりの一代決心じゃん。




「恋は当たって砕けるしかないし……勇気を出して行動してみないと、何も変わらないから」



すごいな。


確かに、行動してみないと、何も変わらないよね。



私が何か行動しないと、大橋先生との関係は何も変化ないままになりそう。


だったら私も……。



「よし!決めたっ!」

「わっ。ビックリした」


急にガッツポーズした私を、琉璃ちゃんは不思議そうに見つめた。




「決めたよ。私、当たって砕けるね。がんばってみる」

「な、なんかよくわからんけど……ファイト」



決めた。



私、言う事にする。



大橋先生に“好き”って告白する事に決めた。




今の友達みたいな関係も楽しいけど、好きなのに、関係に何も変化がないままは、嫌。


だから、伝える。


自分の気持ちを……。


< 130 / 497 >

この作品をシェア

pagetop