先生、甘い診察してください
「実はさ、今度光平に会ったら、私の事好き?って聞いてみようと思って」
え……、えぇー!!
「本気で言ってるの?」
「不安なんだもん!だから確かめたい。曖昧な返答されたら、別れようかなって……」
それって、かなりの一代決心じゃん。
「恋は当たって砕けるしかないし……勇気を出して行動してみないと、何も変わらないから」
すごいな。
確かに、行動してみないと、何も変わらないよね。
私が何か行動しないと、大橋先生との関係は何も変化ないままになりそう。
だったら私も……。
「よし!決めたっ!」
「わっ。ビックリした」
急にガッツポーズした私を、琉璃ちゃんは不思議そうに見つめた。
「決めたよ。私、当たって砕けるね。がんばってみる」
「な、なんかよくわからんけど……ファイト」
決めた。
私、言う事にする。
大橋先生に“好き”って告白する事に決めた。
今の友達みたいな関係も楽しいけど、好きなのに、関係に何も変化がないままは、嫌。
だから、伝える。
自分の気持ちを……。