先生、甘い診察してください
「あやちゃんと何かあったんでしょ?いい加減、白状してよ」
肘でツンツンと智也の腕を突くと、
「……告白、されたの」
あっさり白状してくれた。
カルテで顔を隠して、恥ずかしそうに。
バシッと、智也の頭を一発叩いた。
「馬鹿っ!何で俺に言わないの?そういう大事な事は、すぐ俺に言ってくれなきゃ」
あやちゃんってば、いつの間にそんな大胆な事を……。
「でも…断ったよ。僕じゃ、釣り合わないからね」
「…マジ、か」
そっか。だからあやちゃん、来なくなったのか。
失恋の傷は、深いだろうなぁ。
「本当はさ…、あやちゃんが告白してくれた時、すごく嬉しかったんだ……」
「…ふーん」
正直、2人は両思いだろうなって秘かに思ってた。
だって智也、めちゃめちゃ楽しそうだったよ?
あやちゃんといる時、すっごい楽しそうな顔してた。
「でも、僕らには、年齢差がある…。話も合わないし、いくら何でも…年が離れ過ぎてるもんね…。なのに、告白された時…嬉しくて、舞い上がっちゃった。馬鹿みたいだね」
ちょっとちょっと、それって……。