先生、甘い診察してください



「ところで文化祭、何やるの?」

「うちのクラスはメイド喫茶です。女子はみんなメイド服を着るんです」


そう言った途端に、私を抱きしめていた手の力が緩んだ。



「……先生?」



先生は無言のまま、私を膝から下ろして、ソファーに座らせて、




「あやちゃん」



急に立ち上がった先生は私の前に立ち、ガシっと両肩を掴んで、





「ダメ!!そんなの着たら!!」

「……え?」


何でそんな事を言うんだろう。



もしかして…私のメイド服姿なんて、見たくないって事?





頭の中で勝手にそう連想して、ショックを受けてると、




「あやちゃんのメイド服姿を見ていいのは…僕だけだよ」



頬を膨らませながら、子供のみたいに呟いた。




「他の男の子にあやちゃんの可愛い姿…見せたくない」




どうやら彼は、甘えん坊さんなだけじゃなくて……。



かなりのヤキモチ妬きみたい。





「ふふっ」

「あー!笑ったなぁ~」



ヤキモチ妬かれちゃったぁ。



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