先生、甘い診察してください
「あやちゃん可愛いー!!似合ってるー!!」
私のメイド服姿を琉璃ちゃんは絶賛してくれた。
「一緒に写真撮ろうよ。記念に」
「うん!いいよ。琉璃ちゃんも似合ってるよ」
「ふふっ。ありがとう」
あぁ、いよいよ。
もうすぐ……問題の瞬間が、近づいてくる……。
「あのさ…琉璃ちゃん……」
カバンから携帯を取り出す琉璃ちゃんに恐る恐る声をかけた。
「んー?どした?」
「実はね……報告しなきゃいけない事が、あるの……」
「えー、何~?教えてよ!」
かなり興味津々のご様子。
私は小さな声で、
「かっ…彼氏ができたの…」
と、真っ赤になりながら言った。
「えぇっ!!!」
琉璃ちゃんの大声が響いた。
「マジで!!いつから?いつからお付き合いしてるの?相手は誰?ねぇ誰?」
「い、一旦落ち着こうか……」
ついに話しちゃったよ~。
「もしかして…村上くん?」
「違うよ!」
何でここで日向くんが出てくるの?