先生、甘い診察してください
「ちょっ…智也さん、ストップ!!」
と、私が叫んだ時、
「おっ」
頬から智也さんの手が離れ、何故か口の中に智也さんの指が入ってきて、ほぼ強制的に口を開かされた。
何事??
「あやちゃん、歯磨き上手くなったね~。僕の指導のおかげかな」
雰囲気、ぶち壊し。
智也さんはマジマジと私の口の中を見つめて、指で歯を触ったりしてる。
「んっ…んん~」
「あ、苦しかった?」
ようやく口から指が出ていった。
「智也さ~ん、手袋してないのに…口の中に指入れたら…」
「…嫌だった?」
「汚い、ですよ……」
だって指に、唾液とか…付いちゃったよね?
「えー、あやちゃんのなら汚くないよ~」
でも智也さんは気にせずヘラヘラ笑ってる。