先生、甘い診察してください
甘恋06
けじめと想い
次の日、本来なら琉璃ちゃんとご飯を食べてるはずの昼休み。
「どうした?こんな所に呼び出して……」
私は日向くんと、屋上に来ていた。
立ち入り禁止の屋上。
なのにいつもカギが開いてる。
今、幸いな事に、屋上には私達の他に誰もない。
大事な話をするには、ピッタリの場所。
「…あのね、日向くん……実は…」
大事な話だけに、少し躊躇してしまう。
「焦らなくていいよ。ゆっくりで、いいから」
私を焦らさず、日向くんはにこやかに微笑んだ。
優しくされると、余計に言い出しにくくなってしまう。
でも決めたんだ。
けじめをつけるって……。