先生、甘い診察してください
「んふふ、あやちゃんの気持ちはよーくわかった。でも」
彼はニコッと、悪戯っぽく笑った。
何か企んでる表情みたい。
「気持ちを疑われて、ちょっと傷ついたなぁ~」
「えっ…、違います!疑ってなんか……」
あ、でも、疑ったって解釈するのも無理ないか。
よくわからないけど、私は智也さんを少し傷つけたらしい。
「ねぇ…お詫びにさ……」
椅子から立って、私の正面に立った彼は、少ししゃがんで、私の両肩を掴んだ。
「あやちゃんからキスして」
爆弾衝撃発言。