先生、甘い診察してください
ボンッと、全身が赤く染まるのを感じた。
「む、むむむ無理ですっ!!」
自分からキスなんて、ハードル高いですっ!!
「いっつも僕からしてるから、たまにはしてよ~」
「でも……」
いつもキスは決まって智也さんから。
だったら…たまには、私から…するべき、かも。
「目は…閉じててください」
彼が目を閉じたのを確認して、ゆっくり顔を近づけた。
顔の距離が縮まる。
10センチ…5センチ…3センチ…。
距離が近づくと同時に、微かにぶつかる吐息。