先生、甘い診察してください
「つーか、あやもあやだよ」
「え……」
「お前って、そんな尻軽だったんだ。男の家に簡単に泊まるなんて」
尻軽って……。
酷い。お泊りしたのは事実だけど、別に私は……。
「日向くん、言い方には気をつけて。あやちゃんを傷つけるのは、許せないな」
珍しく智也さんもピリピリしてた。
声を聞いてわかった。
「つーか、あんた……チビじゃん」
「身長、162しかないから」
「小さ過ぎっ!俺は172あるけど」
年齢は智也さんの方が上なのに、身長は明らかに日向くんの方が高い。
いつの間にか大きくなっちゃって。
「あや、やっぱこいつは止めて俺の所にこいよ」
「……!」
次の瞬間、手を引っ張られ、私は日向くんの胸の中に。
日向くんの心臓がすごい速さでドクドクいってた。