先生、甘い診察してください
「こいつより、俺の方が絶対にあやを幸せにできる!」
「日向くん……」
「俺は本当に…ずっと前から、あやを見てた……」
真っ直ぐ過ぎる想い。
気持ちは嬉しい。
誰かに好きになってもらえるのは、嬉しい事。
「日向くん……ごめん……」
でも、応えられない。
そんなにアタックされても、揺らがない。
私の思いは変わらないから。絶対に。
「私の気持ちはこれから先、何年経ってもかわらない」
両手で胸板を押して、日向くんから離れた。
「この前も言ったけど、私…日向くんとは、友達のままでいたい」
ちゃんと目を見て言った。
逃げたくない。ちゃんと、向き合いたい。
「あや……」