先生、甘い診察してください
「じゃあ次回は月曜日の夕方でいいかな?」
「はい」
あ、そうだ!
聞きたい事があったんだった!
「先生、質問…していいですか?」
「いいよ。何でも聞いて」
失礼かもしれないけど……。
「先生って何歳なんですか?」
会った時から、ずっと気になってた。
「年齢聞いちゃうんだね~。でもね、僕そんな若くないよ~?ってかもうおっさんだし」
怒りもせず、ヘラヘラと笑ってる。
おっさんだなんて、大袈裟な。
「そんじゃ特別に教えてあげる」
何歳だろう?
25歳?28歳?
「35歳だよ」
……はい?
聞き間違いかな?
「正しくは、今年で35。誕生日がまだだから今はまだ34。ちなみに純は28。翔太くんと同い年だね」
世の中、いろんな人がいるなって思った。
まさかの三十路だったなんて。
大橋先生は35歳。そして私は16歳。
年齢差は、19歳。