先生、甘い診察してください

あっさり公認!?

「おねがーい、お兄様!」

「俺はあんたのお兄さんじゃなーい!!」



呆れ顔で、しばらくコントのようなやり取りを見てた。





―ガチャ



「朝から何～？騒がしいわよ…？」




リビングのドアが急に開いて、２人がピタッと動きを止めた。





「お母さんっ!!」



入ってきたのはお母さん。




「帰ってたの？」

「えぇ。ふふっ。こうして話をするのは、なんだか久しぶりね」



こうしてお母さんの顔を見るのは、実に久々な気がした。


最近は仕事が忙しくて、ほとんど家にいなかったもんね。





「翔太、静かにしなさい。お父さん、まだ爆睡中なんだから」

「あ、すみません……」



注意されて、ペコペコ頭を下げるお兄ちゃん。