先生、甘い診察してください
あ、そういえば……。
智也さんに、お茶出してない!!
お茶くらいは出さなきゃ。私はおしゃべりしてる2人を横目で見つつ、台所に行こうとした。
「あ、そうそう」
「キャっ……!」
でもいきなり、智也さんに腕を掴まれ、グイっと引き寄せられた。
「僕とあやちゃん、付き合ってるんですよ」
あっさり、カミングアウト。
「ね?あやちゃん」
「ひゃっ……!」
耳元でしゃべるから、くすぐったくて変な声が。
しかも智也さんの唇が、私に耳に…当たった…。
「えー!!そうなの!!あやったら、よかったじゃなーい」
お母さんの反応は、かなり良好なものだった。