先生、甘い診察してください




「智也さーん!」



いつもみたいに、そばに駆け寄って、胸に飛び込んだ。





「はぁ…はぁ……。お、お迎え…ありがとうございますっ…」

「走ってきたの?歩いて来てくれてもいいのに~」



だって…早く智也さんに会いたいんですもん……。





周りに人がいる。



通りがかる人、みんなこっちを見てる。



でも注目を浴びる事にもある程度は慣れた。





「行こう~。今日は検診するからね」

「はーい」




月日が経っても、仲の良さは変わらずです。




今年、私は17歳。


智也さんは……36歳。




< 373 / 497 >

この作品をシェア

pagetop