先生、甘い診察してください
もっと触れてほしい
「来月、テストをするから、しっかり予習しとくように」
2年生になって、時間の流れは早いもの。
テスト、と聞くと一気に現実に引き戻された感がある。
「あや、一緒にテスト勉強しようよ」
先生が話をしてる中、隣の席の日向くんはコソッと呟いた。
「えっ……。うーん……」
テスト勉強は、基本的には智也さんに見てもらってる。
あの、いつもと違うキスをしてから、智也さんは特に変わりはない。
あれ以来、あのキスはもうしてない。
ちょっぴり激しいキスされて、意識してるのは私だけみたい……。
「なぁ、どうする?」
ハッと、我に返った。