先生、甘い診察してください
顔の距離が、異様に近い事。
更に、彼の腕はまだ私の体に回されたまま。
この状況は……。
「智也さん……」
上目で、彼を見つめた。
彼は無言のまま、顔を近づけてきた。
この流れはっ……キスだっ…!!
「っ……」
慌てて目を閉じた。
「……早く、ご飯にしようか」
と、言われて、体から腕が離れて、解放された。
キス……しなかった…。
絶対すると思ったけど……。ちょっと、残念……。