先生、甘い診察してください
「ごめんね?困らせる事、言って……」
違う……。
困ってるとかじゃ、なくて。
「今言った事、忘れてくれても……」
「あ、あのっ!!」
智也さんの言葉を、遮った。
「私……欲しいって言われて、正直嬉しく…感じました」
「えっ」
決して、飢えてるってわけじゃない。
ただ純粋に嬉しかった。
「わ、私……」
ギュっと、唇を瞑った。
再び沈黙。
智也さんは私が何を言うか、待ってる。
「私、智也さんなら……全然、OKです。私が欲しいなら、今すぐ…あげます」