先生、甘い診察してください
まだ痛む体を引きずりながら寝室に行くと、
「……あれ」
ふと、今更ながらベットの下に何かあるのに気づいた。
何だろう?あれ。
気になって、ベットの下からそれを取り出してみると、なんとそれは……。
「これって……」
ベットの下にあった箱。
子供の私でも、これが何か理解できた。
「あやちゃーん。うちわ持ってきたよ。扇いであげる~」
「智也さんっ!!これ!!」
バッと、智也さんの目の前にそれを差し出した。