先生、甘い診察してください





「あやちゃんって、優しい子だね。笑顔も、愛嬌があって可愛い。智也先生がゾッコンになるわけだよ」

「め、滅相もない……」



可愛いのは、陽菜ちゃんだよ。



私が男なら絶対こんな可愛い子、放っておかない。










「っ……」



陽菜ちゃんと話してると、また突然吐き気が襲ってきた。


咄嗟に口を手で覆った。





「大丈夫!?」



陽菜ちゃんは多少アタフタしながらも、背中をさすってくれた。


そのおかげか、すぐ吐き気は落ち着いた。






「具合、悪いの?」

「うん。気持ち悪くて…。体もダルいし、食欲もないの。でも酸っぱい物は食べたい」




私の話を聞いて、どういうわけか陽菜ちゃんは驚いたように目を見開いた。




< 451 / 497 >

この作品をシェア

pagetop