先生、甘い診察してください
「陽菜ちゃんに相談してみてよかった。ありがとう」
妊娠かもってわかって、ちょっと安心したような、してないような。
「力になれたみたいでよかった」
また、顔を見合わせて笑った。
丁度その時、診察室から智也さんが出てきた。
「陽菜ちゃん!待たせてごめん!あ、あやちゃん!いらっしゃい」
妊娠したかもしれない、と言ったら、どういう反応を示すだろうか。
困る、かな?
「じゃあ、先に陽菜ちゃんから。あやちゃん、少し待ってて」
2人は診察室へ。
入れ違いに、櫻田先生が待合室に来て、私の話し相手になってくれた。