先生、甘い診察してください
私は今日の放課後、琉璃ちゃんに妊娠したって報告する事にした。
日向くんにはまた後日。
「琉璃ちゃん、この後…空いてるかな?」
放課後、カバンに教科書を詰める琉璃ちゃんに声をかけた。
「うん、丁度暇ー!光平は部活だってさ~」
「じゃあ、うちに来ない?話したい事が…あるから…」
「行く!!あやちゃんの家行くの久々ー!」
琉璃ちゃんは、笑ってルンルンだった。
一方の私は、心なしか気が沈んだ。
…もしも、否定的な事を言われたら。
ついマイナスな事ばっかり考えてしまう。
「聞いてよ、光平ってばね~」
私の雰囲気がいつもと違う事を感じ取ったのか。
家までの道を歩いてる時、琉璃ちゃんはずっと話をしてくれた。