先生、甘い診察してください
「どんな指輪がいいか、純に相談して、それに決めたんだ~」
やっぱ櫻田先生も絡んでたか。
うん、智也さんが1人で指輪を選べるわけがない。
こういう物には疎そうだもんね。
「…あやちゃん……」
私の肩に顎を乗せ、智也さんはわざと耳元で言った。
「これからも大事にする。あやちゃんも、お腹の中の我が子も。僕の一生の宝物」
その言葉が、更に心にジーンときて、余計に涙は溢れた。
智也さんはいつも私をドキドキさせたり、癒してくれたり、幸せな気持ちにさせてくれますね。