BitteR SweeT StrawberrY
あたしは、その笑顔に当てられてしまったように、なんかドキドキして、赤い顔がますます赤くなる。
「うぅっ…」
思わず唸ったあたしを、横目で可笑しそうに眺めながら、ケイは言葉を続けた。
「まぁ、優子次第だけどさ」
ケイは、段ボールの中から、ディスプレイするワンピースを取り出して、置いてあったハンガーにさっとかける。
それを少しの間眺めてから、別の箱を開けると、インナーとボトムを何枚か取り出して、色と形をみて、その中の一枚をさっきのワンピースの隣にひっかけた。
そして、また別の箱をあけて、色の違うスカーフを何枚か取り出して、ちょっと眺めてから、洋服に一番似合う色を選んでハンガーにひっかける。
それを眺めていたあたしは、あんまりにもそのコーデがカッコよくて、思い切り目を輝かせてしまう。
「なんか、春っぽいのにクールだ!
なんかいいねそれ?」
「着てみるか?」
ケイは、くすくすと笑ってそんな事を言う。
「えぇっ!?
ちょ、あたしには似合わないよこういうの!
っていうか、着たことないよ!
あたしが買う服なんか、いつもゼロ一個少ないし!」
あたしは、思い切りびっくりして、首をぶんぶんと横に振ってしまう。
そんなあたしの反応がおかしかったのか、言動がおかしかったのか、ケイは、くくくって笑いを喉で押し殺して、もう可笑しくてたまらないって感じで、お腹を押さえて、ぷるぷると肩を震わせていた。
「ちょ…おまえっ!
ゼロ一個とか…っ!
そんなん聞いてないのに…っ」
「えっ?」
あたしはきょとんとして、笑いを押し殺しているケイをまじまじと見つめてしまった。
遂に堪えきれなくなったケイが、ぷって吹き出して、大笑いしはじめる。
「あははは!
お、おまえ!正直過ぎてっ!
つか、ゼロ一個とか、まじ、そんなん聞いてないし!」
「も~!そんなに笑うことないじゃん!
ひっど~い!」
ひとしきり笑ったケイは、大きく一回深呼吸して、くすくすと笑いながら、何を思い立ったか、また、ダンボールの中の品物を手に取る。
袋からさっと出したのは、白地に小花模様の可愛いミニワンピだった。
小花の模様が、遠目に見ると苺模様にも見えてしまう。
ノースリーブの肩口がフリルっぽくて、ラウンドの胸元にベルトが通ってて、可愛いけど、どこか色っぽい感じのデザイン。
胸元はそうでもないけど、ぐっと開いた背中がセクシーすぎて、さっき見た時に、これは絶対無理!って思った一品だった。
「それ、可愛いよね~・・・・」
あたしがぽつんとそんなことを呟くと、ケイは、意味深に笑って、また別の箱からボレロ丈のジャケットを出す。
春っぽいパステルブルーの1ボタンジャケット。
そのワンピとあわせると、可愛いさと大人っぱさが同時に出て、ベストなコーデだと思う。
ケイはやっぱり、センスがいいと思った。
ケイは、そのお洋服をハンガーじゃなくて自分の腕にひっかけて、突然、あたしの腕を掴んだ。
「え?!」
「ちょっとこっち来てみ」
「ええ!?な、なに!?」
ケイに引きずられるようにして、あたしが連れていかれたのは、いつも真帆ちゃんが着替えをしている、あのカーテンの中。
訳もわからずアタフタするあたしの後ろで、カーテンが閉まる。
そして、どこかからかうような響きの声で、ケイはあたしにこう言った。
「服、脱いで」
「はっ!?」
「いや、脱いで。今着てるやつ」
「え!?だ、だって!え!?」
「モデルやってみなって言ってるんだから、素直に脱げ」
もってきた服をハンガーにかけながら、ケイはくすくすと笑うと、あたしの後ろからすって両手を伸ばして、急に、ぎゅってあたしを抱き締める。
「!?」
その瞬間、あたしの心臓は一気に心拍数を上げて、どくんどくんって大きく鳴って、あたしの顔は、カーって熱くなった。
「うぅっ…」
思わず唸ったあたしを、横目で可笑しそうに眺めながら、ケイは言葉を続けた。
「まぁ、優子次第だけどさ」
ケイは、段ボールの中から、ディスプレイするワンピースを取り出して、置いてあったハンガーにさっとかける。
それを少しの間眺めてから、別の箱を開けると、インナーとボトムを何枚か取り出して、色と形をみて、その中の一枚をさっきのワンピースの隣にひっかけた。
そして、また別の箱をあけて、色の違うスカーフを何枚か取り出して、ちょっと眺めてから、洋服に一番似合う色を選んでハンガーにひっかける。
それを眺めていたあたしは、あんまりにもそのコーデがカッコよくて、思い切り目を輝かせてしまう。
「なんか、春っぽいのにクールだ!
なんかいいねそれ?」
「着てみるか?」
ケイは、くすくすと笑ってそんな事を言う。
「えぇっ!?
ちょ、あたしには似合わないよこういうの!
っていうか、着たことないよ!
あたしが買う服なんか、いつもゼロ一個少ないし!」
あたしは、思い切りびっくりして、首をぶんぶんと横に振ってしまう。
そんなあたしの反応がおかしかったのか、言動がおかしかったのか、ケイは、くくくって笑いを喉で押し殺して、もう可笑しくてたまらないって感じで、お腹を押さえて、ぷるぷると肩を震わせていた。
「ちょ…おまえっ!
ゼロ一個とか…っ!
そんなん聞いてないのに…っ」
「えっ?」
あたしはきょとんとして、笑いを押し殺しているケイをまじまじと見つめてしまった。
遂に堪えきれなくなったケイが、ぷって吹き出して、大笑いしはじめる。
「あははは!
お、おまえ!正直過ぎてっ!
つか、ゼロ一個とか、まじ、そんなん聞いてないし!」
「も~!そんなに笑うことないじゃん!
ひっど~い!」
ひとしきり笑ったケイは、大きく一回深呼吸して、くすくすと笑いながら、何を思い立ったか、また、ダンボールの中の品物を手に取る。
袋からさっと出したのは、白地に小花模様の可愛いミニワンピだった。
小花の模様が、遠目に見ると苺模様にも見えてしまう。
ノースリーブの肩口がフリルっぽくて、ラウンドの胸元にベルトが通ってて、可愛いけど、どこか色っぽい感じのデザイン。
胸元はそうでもないけど、ぐっと開いた背中がセクシーすぎて、さっき見た時に、これは絶対無理!って思った一品だった。
「それ、可愛いよね~・・・・」
あたしがぽつんとそんなことを呟くと、ケイは、意味深に笑って、また別の箱からボレロ丈のジャケットを出す。
春っぽいパステルブルーの1ボタンジャケット。
そのワンピとあわせると、可愛いさと大人っぱさが同時に出て、ベストなコーデだと思う。
ケイはやっぱり、センスがいいと思った。
ケイは、そのお洋服をハンガーじゃなくて自分の腕にひっかけて、突然、あたしの腕を掴んだ。
「え?!」
「ちょっとこっち来てみ」
「ええ!?な、なに!?」
ケイに引きずられるようにして、あたしが連れていかれたのは、いつも真帆ちゃんが着替えをしている、あのカーテンの中。
訳もわからずアタフタするあたしの後ろで、カーテンが閉まる。
そして、どこかからかうような響きの声で、ケイはあたしにこう言った。
「服、脱いで」
「はっ!?」
「いや、脱いで。今着てるやつ」
「え!?だ、だって!え!?」
「モデルやってみなって言ってるんだから、素直に脱げ」
もってきた服をハンガーにかけながら、ケイはくすくすと笑うと、あたしの後ろからすって両手を伸ばして、急に、ぎゅってあたしを抱き締める。
「!?」
その瞬間、あたしの心臓は一気に心拍数を上げて、どくんどくんって大きく鳴って、あたしの顔は、カーって熱くなった。