BitteR SweeT StrawberrY
あたしのジャケットのポッケで、また、携帯がブルって震えた。
携帯を取って開いてみるとメールが来ていて、送り主、は案の定、美保だった。
「返信はや!」
あたしは、思わずそんなこと呟いて、受信BOXをもう一度開く。

『Σ(- -ノ)ノ エェ!?
優ちゃん、バイトなんかしてるんだ!?
それ初めて聞いた気がする・・・orz
頑張るな~w
何のバイトしてるの??
しかも・・・例の人と誕生日過ごすのね(*ノノ)
くふふふ・・・っ
村木さんと過ごすって言われるよりは、安心かも(・ω・)
じゃあ、いいかなぁ・・・・話ても・・・
うーん・・・
っていうか、今日、優ちゃん何時にバイト終るの?
予定ないなら・・・寂しいあたしと遊ぼう~~~(*ノノ)
バイトの場所までいくよ~~♪』

その文面を見て、あたしは思わず吹いてしまう。

「美保!ひ、暇なのかな!」

なんだかおかしくなって、あたしは一人で笑ってしまった。
あたしは、とりあえず、バイトが終る時間と、お店の場所を美保にメールで伝えることにした。
でも、送信ボタンを押してから、ハッとしてしまう。
このお店の場所を伝えてしまったということは、ケイのことも、知られてしまうかもって、そんな変な不安が、あたしの心に過ぎった。

でも・・・
たとえ美保が、ケイと鉢合わせしても・・・
変な話し、あたしが思ってる相手が女の人だなんて・・
きっと、思わないよね・・・
なんでこんな心配しちゃうんだろう?
あたし・・・
馬鹿だな・・・
ほんとに・・・
あたしは、自分の小さな器にがっかりして、思わず、大きなため息をついてしまった。

< 114 / 247 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop