BitteR SweeT StrawberrY
確かに、美保の大好きなジェイドは、ユニセックスな雰囲気の綺麗な顔立ちをしてた。
あたしは、あんまり興味がないから、気にしたことなかったけど・・・
言われてみれば、確かに・・・
ケイは、そのジェイドに似てるかもしれない・・・
あたしは、なんというか、とても複雑な心境になって、思わず苦笑してしまう。
「ああ・・・あれは、店長さんだよ、ここの・・・
でも、実は、女の人だったりするよ」
「ええぇぇえっ!?」
美保は、思いっきり驚いた顔をする。
あの人が、あたしの好きな人なんだよ・・・とは流石に言えなくて、あたしは、誤魔化すように笑って、こう言った。
「あたしもね、最初は、男の人かと思ったんだ」
「くぅぅ!女の人だなんて!なんて勿体無い!!
でも!どうしよう、超カッコイイよ・・・っ!あたしどうしたらいい!?」
「え!?ど、どうしたらって・・・???」
目をキラキラさせたままの美保は、ジェイドファンの血が騒いだらしく、今にもケイのところに走り出しそうな雰囲気。
あたしは、ますます、苦笑するしかなかった。
ほんとにケイは、同性も異性も、惹き付けるタイプなんだなって・・・
今更ながら、そう実感してしまう。
あたしが、美保に気付かれないように、小さくため息をついた時だった、後ろからいきなり、愉快そうな響きする声が話しかけてきた。
「優子、まだ、帰ってなったのか?
お・・・?友達?」
「はぅ!」
あたしは、すぐに、その声の主が誰かわかる。
あたしと美保が振り返ると、そこいたのは、やっぱり佐野さんだった。
相変わらず変な愛想笑いをしながら、あたしは、こう答えた。
「ですです、会社の同期なんです」
あたしの隣では、何故か美保がにやにやしながら、佐野さんの長身をじーっと眺めている。
あたしは、何で美保がこんな笑い方してるのか、この時、全然わからなかったけど、とにかく、お店を出たいという衝動に駆られて、ぐいっと美保の背中を押したのだった。
「すいません、佐野さん!もう帰ります!
お、お疲れさまでした!!」
「んー?」
あたしが、余りにも挙動不審だったせいか、佐野さんが、なんだか不審そうな顔つきをする。
「え?あれ??もう行くの!?ちょっと、優ちゃん!え?!ええ?」
訳が判らないと言った様子できょろきょろする美保の背中を押しながら、あたしは、変な愛想笑いをしたまま、お店を出た。
あたしは、あんまり興味がないから、気にしたことなかったけど・・・
言われてみれば、確かに・・・
ケイは、そのジェイドに似てるかもしれない・・・
あたしは、なんというか、とても複雑な心境になって、思わず苦笑してしまう。
「ああ・・・あれは、店長さんだよ、ここの・・・
でも、実は、女の人だったりするよ」
「ええぇぇえっ!?」
美保は、思いっきり驚いた顔をする。
あの人が、あたしの好きな人なんだよ・・・とは流石に言えなくて、あたしは、誤魔化すように笑って、こう言った。
「あたしもね、最初は、男の人かと思ったんだ」
「くぅぅ!女の人だなんて!なんて勿体無い!!
でも!どうしよう、超カッコイイよ・・・っ!あたしどうしたらいい!?」
「え!?ど、どうしたらって・・・???」
目をキラキラさせたままの美保は、ジェイドファンの血が騒いだらしく、今にもケイのところに走り出しそうな雰囲気。
あたしは、ますます、苦笑するしかなかった。
ほんとにケイは、同性も異性も、惹き付けるタイプなんだなって・・・
今更ながら、そう実感してしまう。
あたしが、美保に気付かれないように、小さくため息をついた時だった、後ろからいきなり、愉快そうな響きする声が話しかけてきた。
「優子、まだ、帰ってなったのか?
お・・・?友達?」
「はぅ!」
あたしは、すぐに、その声の主が誰かわかる。
あたしと美保が振り返ると、そこいたのは、やっぱり佐野さんだった。
相変わらず変な愛想笑いをしながら、あたしは、こう答えた。
「ですです、会社の同期なんです」
あたしの隣では、何故か美保がにやにやしながら、佐野さんの長身をじーっと眺めている。
あたしは、何で美保がこんな笑い方してるのか、この時、全然わからなかったけど、とにかく、お店を出たいという衝動に駆られて、ぐいっと美保の背中を押したのだった。
「すいません、佐野さん!もう帰ります!
お、お疲れさまでした!!」
「んー?」
あたしが、余りにも挙動不審だったせいか、佐野さんが、なんだか不審そうな顔つきをする。
「え?あれ??もう行くの!?ちょっと、優ちゃん!え?!ええ?」
訳が判らないと言った様子できょろきょろする美保の背中を押しながら、あたしは、変な愛想笑いをしたまま、お店を出た。