BitteR SweeT StrawberrY
確かに、大輔と週末に一緒にいたこととか、あんまりない・・・
例え合ったとしても、大輔は、いつも、終電までに帰るって言って、帰ってしまうし。
だとしたら・・・
大輔が週末に一緒にるのは・・・一体、誰なんだろう?

「なんだか、ちょっと、頭が・・・こんがらがってきた・・・・」

あたしは、そう言って、思わず、唇で引きつった笑いをしてしまう。
美保は、真面目な顔をして、更に言葉を続ける。

「この間、優ちゃんはさ・・・
村木さんいるのに、他の人気になるとかずるい、みたいなこと言ってたけど・・・
むしろ、ずるいのは村木さんなんじゃないかと思うよ。
例の、H事情の話しもそうだしさ。
優ちゃんさ・・・・真面目に、一度、村木さんと話ししたほうがいいと思うよ。
村木さんさ、ほんとに、優ちゃんのこと大事に思ってんのかな?
二股とかかけてるくせに、プロポーズしてくるとか、かなり図々しいと思うよ。
あたしさ・・・そういう中途半端なことする男って、すご~く許せないんだよね」

「んー・・・
そっか・・・うん、そうだね・・・
もしかしたら・・・
うん、ちゃんと真面目に、大ちゃんと話さないと、いけないのかもね・・・・」

「そうした方がいいと思うよ。
優ちゃん、こんな時期にさ、他の人気になりだしたのは、実はよかったのかもしれないよ?だからさ、それはもう棚に上げて、とりあえず、村木さんのこと、浮気してるかしてないかとか、はっきりさせた方がいいと思うよ」

「うん・・・そうだね・・・
ありがとう・・・教えてくれて・・・・」

「うん・・・ていうか、余計なことだとは思ったんだけどね・・・」

「いいよ、大丈夫。教えてもらえて、よかった・・・」

「そっか・・・そう言ってもらえると・・・うん、あたしも、安心するよ」

そう言って、美保は、小さく笑った。
あたしは、そんな美保の顔を見つめながら、唇だけで笑ってみせた。

本当に・・・
いい加減に・・・
あたしは・・・
きちんと選択しないと行けない時が来たんじゃないかって、そう思った。


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