BitteR SweeT StrawberrY
【18】~ne~
そんなことがあってから数日後のことだった。
あたしが、会社の仕事を終えて、ケイの病院に向かう途中の電車の中で、あたしの携帯からメールの着信を知らせる着メロが鳴った。
あたしは、バックの中から携帯を取り出して、受信BOXを確認すると、メールの送信者は、美保だった。
『優ちゃん!!
ねぇ!村木さんってさ、まさか、優ちゃんの家に居候してたりする!?』
その短い文面を見て、あたしは、何のことか判らずに、思わず首をかしげてしまう。
あの後、美保にはメールで、大輔がやっぱり浮気をしていて、そのせいで別れたって話しはしたはずだった。
それなのに、なんでこんなメールを送ってくるのかわからなくて、あたしは、思い切り眉間にしわを寄せて、返信ボタンを押す。
『んん?????
え?なに?なんのこと?別れてから、一度も大輔と連絡取ってないし、あたしの家になんんかいる訳ないよ・・・いきなりどうしたの?』
そう書いたメールを送信すると、美保からの返事は一言・・・
『今電話出れる!?』だった・・・
あたしは何がどうしたのか全く訳がわからなくて、ますます首を傾げてしまった・・・
とりあえず、今は電車の中だから無理で、駅に着いたらこっちから電話するよってメールを返信をしておいた。
この後、駅に着いたあたしは、美保から、とんでもないことを聞かされることになるのだ・・・
*
電車を降りたあたしは、人ごみを掻き分けるように病院に向かって歩きながら、美保に電話をしてみる。
すると美保は、それこそ1コールで電話に出て、突然、まくし立てるようにこう言ったのだ。
「ちょっと!優ちゃん!村木さん行方不明になってるんだってよ!!」
「はっ!?え!?なに、どういうこと!?」
あたしは、美保のその言葉に驚いて、思わず立ち止まると、叫ぶようにそう聞き返してしまう。
電話の向こうで、美保は少し興奮気味にこう言った。
「なんかね、ほら、村木さんと同じ会社に友達いるって言ったじゃん!」
「う、うん」
「その友達の話しではね、なんか、お客さんから預かったお金を使い込んでたらしくてね」
「え!?大ちゃんが!?」
「そそ!で、それが、バレたらしくて、それで逃げちゃったみたいなの!」
「はぁ!?」
「だからね!ほら!優ちゃん言ってたじゃない?浮気相手はキャバ嬢らしって!
その子に貢いでたんじゃないかってさ!
でもほら、優ちゃん変なとこで優しいから、もしかしたら、村木さん匿ってたりしたら、どうしようって思ってさ、心配になってさ!」
「いやいやいや、それは絶対にないけど・・・」
あの夜。
ケイが、あたしを心配して病院を抜け出した夜、ケイが、大輔を追い払うために言ってた、あの話・・・
『昔さ、知り合いにこんな奴がいたんだよ。
そいつはさ、嫁がいるのに銀座の女に入れあげてさ、散々持ち金使った挙句に、自分の金がつきちゃってさ、会社の金にまで手出した訳。
で、浮気がバレて、嫁が離婚するって言って出ていったのに、嫁のことを散々つけ回してさ。
嫁をつけ回した理由ってのが、嫁の両親をアテにして、会社の金の穴埋めを頼みたかってやつ・・・・』
あたしが、会社の仕事を終えて、ケイの病院に向かう途中の電車の中で、あたしの携帯からメールの着信を知らせる着メロが鳴った。
あたしは、バックの中から携帯を取り出して、受信BOXを確認すると、メールの送信者は、美保だった。
『優ちゃん!!
ねぇ!村木さんってさ、まさか、優ちゃんの家に居候してたりする!?』
その短い文面を見て、あたしは、何のことか判らずに、思わず首をかしげてしまう。
あの後、美保にはメールで、大輔がやっぱり浮気をしていて、そのせいで別れたって話しはしたはずだった。
それなのに、なんでこんなメールを送ってくるのかわからなくて、あたしは、思い切り眉間にしわを寄せて、返信ボタンを押す。
『んん?????
え?なに?なんのこと?別れてから、一度も大輔と連絡取ってないし、あたしの家になんんかいる訳ないよ・・・いきなりどうしたの?』
そう書いたメールを送信すると、美保からの返事は一言・・・
『今電話出れる!?』だった・・・
あたしは何がどうしたのか全く訳がわからなくて、ますます首を傾げてしまった・・・
とりあえず、今は電車の中だから無理で、駅に着いたらこっちから電話するよってメールを返信をしておいた。
この後、駅に着いたあたしは、美保から、とんでもないことを聞かされることになるのだ・・・
*
電車を降りたあたしは、人ごみを掻き分けるように病院に向かって歩きながら、美保に電話をしてみる。
すると美保は、それこそ1コールで電話に出て、突然、まくし立てるようにこう言ったのだ。
「ちょっと!優ちゃん!村木さん行方不明になってるんだってよ!!」
「はっ!?え!?なに、どういうこと!?」
あたしは、美保のその言葉に驚いて、思わず立ち止まると、叫ぶようにそう聞き返してしまう。
電話の向こうで、美保は少し興奮気味にこう言った。
「なんかね、ほら、村木さんと同じ会社に友達いるって言ったじゃん!」
「う、うん」
「その友達の話しではね、なんか、お客さんから預かったお金を使い込んでたらしくてね」
「え!?大ちゃんが!?」
「そそ!で、それが、バレたらしくて、それで逃げちゃったみたいなの!」
「はぁ!?」
「だからね!ほら!優ちゃん言ってたじゃない?浮気相手はキャバ嬢らしって!
その子に貢いでたんじゃないかってさ!
でもほら、優ちゃん変なとこで優しいから、もしかしたら、村木さん匿ってたりしたら、どうしようって思ってさ、心配になってさ!」
「いやいやいや、それは絶対にないけど・・・」
あの夜。
ケイが、あたしを心配して病院を抜け出した夜、ケイが、大輔を追い払うために言ってた、あの話・・・
『昔さ、知り合いにこんな奴がいたんだよ。
そいつはさ、嫁がいるのに銀座の女に入れあげてさ、散々持ち金使った挙句に、自分の金がつきちゃってさ、会社の金にまで手出した訳。
で、浮気がバレて、嫁が離婚するって言って出ていったのに、嫁のことを散々つけ回してさ。
嫁をつけ回した理由ってのが、嫁の両親をアテにして、会社の金の穴埋めを頼みたかってやつ・・・・』