BitteR SweeT StrawberrY
*
次の朝。
なんだかちょっと浮かれ気味で会社に出勤したあたし。
そんなあたしを待っていたのは、上司からの意味深な呼び出しだった。
面談室に呼び出されたあたしが、渋い顔をした上司に聞かれたことは、例の大輔が起こした事件のことだったのだ・・・
あの事件のことは、上司の耳にもすぐさま入ってきたらしかった。
あたしは知らなかったけど、上司の話では、大輔が起こしたのは横領じゃなくて、正確に
は、詐欺なのだそうだ。
「押野くん、まさか君は、詐欺に関わってないよな?」
「関わってません。絶対に、それはないです」
渋い顔をする上司にそう言って、あたしは、あえて強い表情で上司の顔を見つめる。
上司は、少しだけほっとした顔つきになって、ため息をつきながら、こう言ったのだ。
「そうだよな・・・真面目な君が、詐欺に加担するわけがないよな・・・
実は、警察から連絡があってな、今日の昼に、君に話しを聞きにくるようだよ。
だたの事情聴取だと言っていた」
上司のその言葉を聞いて、あたしは、そこで初めて、大輔が起こした事の重要さに気付いた気がした。
大輔がお客さんから騙し取ったお金は、2000万円。
一体どんなやり方で、そんな大きなお金を騙し取ったかなんて、あたしは知らないけど・・・
つまり大輔は、あたしの前であんなに人がよさそうに笑ってたのに、裏では、平気で人からお金を騙し取るような人だったってことだ。
あたしの浮かれた気分は、一気にどん底に落ちたような気がした。
警察は疑うことが仕事だって、よく、ドラマとかでも言ってるけど・・・もしかすると、あたしが大輔と付き合っていたから、共犯とか、匿ってるとか、そんなことを疑われてるのかもしれない。
上司との面談を終わって、仕事に戻ったあたし。
同僚はいたって普通に接してくれてたけど、その事件の話は、会社の中にも広まっているらしく、あたしとすれ違った違う部署の人が、後ろの方でこそこそを何かを話してた。
ものすごく、職場の雰囲気が悪い。
あたしは、大輔の起こした事件には全く関係ないし、別に、後ろめたいことなんて何もない。
だけど・・・
噂なんて理不尽なものだって、あたしは、しみじみそう思った。
次の朝。
なんだかちょっと浮かれ気味で会社に出勤したあたし。
そんなあたしを待っていたのは、上司からの意味深な呼び出しだった。
面談室に呼び出されたあたしが、渋い顔をした上司に聞かれたことは、例の大輔が起こした事件のことだったのだ・・・
あの事件のことは、上司の耳にもすぐさま入ってきたらしかった。
あたしは知らなかったけど、上司の話では、大輔が起こしたのは横領じゃなくて、正確に
は、詐欺なのだそうだ。
「押野くん、まさか君は、詐欺に関わってないよな?」
「関わってません。絶対に、それはないです」
渋い顔をする上司にそう言って、あたしは、あえて強い表情で上司の顔を見つめる。
上司は、少しだけほっとした顔つきになって、ため息をつきながら、こう言ったのだ。
「そうだよな・・・真面目な君が、詐欺に加担するわけがないよな・・・
実は、警察から連絡があってな、今日の昼に、君に話しを聞きにくるようだよ。
だたの事情聴取だと言っていた」
上司のその言葉を聞いて、あたしは、そこで初めて、大輔が起こした事の重要さに気付いた気がした。
大輔がお客さんから騙し取ったお金は、2000万円。
一体どんなやり方で、そんな大きなお金を騙し取ったかなんて、あたしは知らないけど・・・
つまり大輔は、あたしの前であんなに人がよさそうに笑ってたのに、裏では、平気で人からお金を騙し取るような人だったってことだ。
あたしの浮かれた気分は、一気にどん底に落ちたような気がした。
警察は疑うことが仕事だって、よく、ドラマとかでも言ってるけど・・・もしかすると、あたしが大輔と付き合っていたから、共犯とか、匿ってるとか、そんなことを疑われてるのかもしれない。
上司との面談を終わって、仕事に戻ったあたし。
同僚はいたって普通に接してくれてたけど、その事件の話は、会社の中にも広まっているらしく、あたしとすれ違った違う部署の人が、後ろの方でこそこそを何かを話してた。
ものすごく、職場の雰囲気が悪い。
あたしは、大輔の起こした事件には全く関係ないし、別に、後ろめたいことなんて何もない。
だけど・・・
噂なんて理不尽なものだって、あたしは、しみじみそう思った。