BitteR SweeT StrawberrY
【5】~S~
あたしが目を覚ました時、ケイはまだ寝ていた。
寝るまでいて欲しいって言われて、あたしは真面目に、ケイが寝るのを見届けてたんだけど、なんか自分も眠たくなってしまった、ちょっと横になるつもりが、思い切り寝てしまったというオチ。
目の前にケイの寝顔がある。
顔色は、まだちょっとよくない。
あたしは、横になったまま、そんなケイの顔をぼーっと見つめてしまっていた。
今日は、あたしの仕事はお休み。
ケイは、何時から仕事なんだろう・・・
具合悪いままお仕事とかいくと、よくならないと思うけど・・・
起こしたら可哀相・・・
ケイに握られたままの手を離すこともなく、あたしは、ただ、ぼんやりとそんなことを考えていた。
昨夜よりも、少しあったかくなったかな、ケイの手。
あたしは、ケイの手から手を離せないままだった。
こうやって、ずっと手を握ってあげるのは友情なんだ。
そう・・・これは友情なんだ、多分。
何気なく、ぎゅっと、あたしはケイの手を握り直す。
すると、前髪の下でケイが、うっすらと目を開けた。
「っはう・・・ご、ごめん、お、起こしちゃった??」
あたしはそんなケイに向かって思わずそう言う。
ケイは、静かに首を横に振って、唇だけで小さく笑った。
「優子・・・帰ってなかったんだ?」
相変わらずのハスキーな声だった。
でも、少しだけ、元気がなさそうだった。
あたしは、ちょっとだけ照れてしまって、ケイの目から視線を逸らす。
「うん・・・ちょと、心配になっちゃて・・・具合悪そうだったから・・・
大丈夫?風邪でもひいたのかな?」
ケイは何も答えないで、そっと手を離すと、そのままあたしの肩を抱き寄せて、あたしの髪に自分のほっぺをぎゅっと押し付けた。
「っ・・・!?」
あたしは、顔が一気に熱くなるのがわかった。
なんでこんなに、どぎまぎしちゃうんだろ?!
ケイは女の人なのに、もう、あたし、絶対おかしい!
「ど、ど、どうしたの!?」
ぎこちなくそう聞いたあたし。
ケイは、ちょっと笑ったみたいだった。
「まさかいるとは思ってなかったから・・・・純粋に嬉しい」
「え?!だって!具合悪そうだったし・・・っ、置いて帰っちゃうの、なんか、心配だなって・・・」
その言葉に、ケイは何も答えなかった。
でも、その代わり、それじゃなくても心臓が爆発しそうなあたしを、さっきより強い力でぎゅうっと抱き締める。
「ぅう・・・・っ」
恥ずかしすぎて変な唸り声を上げたあたし。
ケイは、少しだけ力を緩めてこう言った。
「そんなに嫌なの???ぎゅうとかされるの??」
「え!いえ!そ、そうじゃなくて・・・っ!うん・・・は、恥ずかしい?だけ・・です」
「彼氏いるんだろ?これぐらい普通のことと違う?」
「い、いますけ、ど!な、何かが違うというか・・・」
「変なの」
あたしの耳元で、ケイはおかしそうにくすくすと笑った。
寝るまでいて欲しいって言われて、あたしは真面目に、ケイが寝るのを見届けてたんだけど、なんか自分も眠たくなってしまった、ちょっと横になるつもりが、思い切り寝てしまったというオチ。
目の前にケイの寝顔がある。
顔色は、まだちょっとよくない。
あたしは、横になったまま、そんなケイの顔をぼーっと見つめてしまっていた。
今日は、あたしの仕事はお休み。
ケイは、何時から仕事なんだろう・・・
具合悪いままお仕事とかいくと、よくならないと思うけど・・・
起こしたら可哀相・・・
ケイに握られたままの手を離すこともなく、あたしは、ただ、ぼんやりとそんなことを考えていた。
昨夜よりも、少しあったかくなったかな、ケイの手。
あたしは、ケイの手から手を離せないままだった。
こうやって、ずっと手を握ってあげるのは友情なんだ。
そう・・・これは友情なんだ、多分。
何気なく、ぎゅっと、あたしはケイの手を握り直す。
すると、前髪の下でケイが、うっすらと目を開けた。
「っはう・・・ご、ごめん、お、起こしちゃった??」
あたしはそんなケイに向かって思わずそう言う。
ケイは、静かに首を横に振って、唇だけで小さく笑った。
「優子・・・帰ってなかったんだ?」
相変わらずのハスキーな声だった。
でも、少しだけ、元気がなさそうだった。
あたしは、ちょっとだけ照れてしまって、ケイの目から視線を逸らす。
「うん・・・ちょと、心配になっちゃて・・・具合悪そうだったから・・・
大丈夫?風邪でもひいたのかな?」
ケイは何も答えないで、そっと手を離すと、そのままあたしの肩を抱き寄せて、あたしの髪に自分のほっぺをぎゅっと押し付けた。
「っ・・・!?」
あたしは、顔が一気に熱くなるのがわかった。
なんでこんなに、どぎまぎしちゃうんだろ?!
ケイは女の人なのに、もう、あたし、絶対おかしい!
「ど、ど、どうしたの!?」
ぎこちなくそう聞いたあたし。
ケイは、ちょっと笑ったみたいだった。
「まさかいるとは思ってなかったから・・・・純粋に嬉しい」
「え?!だって!具合悪そうだったし・・・っ、置いて帰っちゃうの、なんか、心配だなって・・・」
その言葉に、ケイは何も答えなかった。
でも、その代わり、それじゃなくても心臓が爆発しそうなあたしを、さっきより強い力でぎゅうっと抱き締める。
「ぅう・・・・っ」
恥ずかしすぎて変な唸り声を上げたあたし。
ケイは、少しだけ力を緩めてこう言った。
「そんなに嫌なの???ぎゅうとかされるの??」
「え!いえ!そ、そうじゃなくて・・・っ!うん・・・は、恥ずかしい?だけ・・です」
「彼氏いるんだろ?これぐらい普通のことと違う?」
「い、いますけ、ど!な、何かが違うというか・・・」
「変なの」
あたしの耳元で、ケイはおかしそうにくすくすと笑った。