BitteR SweeT StrawberrY
目の前の二人の顔から、完全にニヤニヤ笑いが消えていた。
大きく息を吸って、あたしは怒鳴るようにこう言った。
「もし!本当にあたしが!大輔と一緒になって詐欺やってたら!
もう、とっくの昔に!捕まってると思いますよ!!
じゃ、なんであたし!ここに普通に仕事しにきてるんですか!?
それまず説明してください!!」
「そ・・・そんなの、うまく警察丸め込んだんでしょ!?
女だし、甘くみられてもしかたないんじゃない!?
なによ!人の金に手を出しておいて図々しい!!」
なんだかちょっと苦しいことを言う矢口先輩。
それを聞いたあたしは、なんだか、急に可笑しくなって、思わずぷっと吹きだしてしまった。
「日本の警察って、そんな馬鹿だとは思いませんけど!?
なんで逮捕されないかって言ったら、それは、あたしが、何もしてないからですよ!!!
もう一度言いますよ!!あたしは何もしてないからです!!!
確かに、職場を騒がせたのは申し訳なかったですけど!
あたし、人のお金騙しとったりしてませんから!!!
ほんとに悪いことしてたなら、嫌がらせされても仕方ないかもですけど・・・
あたし、何にもしてませんから!!」
「ひ、開き直って何様なの!?
自分の男があんなことしたんだから、疑われたって仕方ないじゃないの!?」
と、今度は関さんが言う。
だからあたしは、こう言ってやった。
「彼氏のしたことの責任て、彼女が取らないといけなの?
と、いうことは、もしも、関さんの彼氏が痴漢したら、関さんも責任とらないといけないんだね!」
そう返して、あたしはハッとした。
なんかこの言い方・・・ケイみたい。
あたし、すっかりケイの癖が移ってしまったのかも・・・
ケイの技をいつの間にか盗んでいたあたしには、もしかしたら、敵なんかいないのかも・・・
あたしにばっさりとそういわれて、関さんは、ぽかーんとしてそれ以上何にも言えないようだった。
矢口先輩も、まさが、あたしがこんな風に言い返すとは思ってなかったらしく、やっぱりポカーンとしてしまう。
ざまみろ・・・・って、あたしは心の中でほくそ笑んだ。
恋する女は強いんだぞ!
ましてや、モラルに反して同性を好きになってしまって、その好きな人が今大変な病気にかかっていて、必死で支えてあげたいと思ってるあたしは、暇つぶしに人に嫌がらせしてるような人間よりも、絶対に強いはずだし、暇でもない!
これから帰って、ケイに免疫力向上のご飯を作ってあげないといけないし!
やることだっていっぱいあるんだ!!
暇人に付き合ってる暇なんかない!!
怒りに任せて、自分でもびっくりするぐらい強気に出たあたしは、ぽかーんとしている二人を尻目に、バックを持ってそのまま、エレベーターホールまで歩いていった。
すれ違う社員さん達が、全身びしょ濡れのあたしを見て、何事だって顔をしてたけど、もう、そんなのどうだっていい。
でも、さすがにこれで電車に乗るわけにもいかないので、ちょっと高くついたけど、あたしは、タクシーでマンションまで帰ることにしたのだった。
大きく息を吸って、あたしは怒鳴るようにこう言った。
「もし!本当にあたしが!大輔と一緒になって詐欺やってたら!
もう、とっくの昔に!捕まってると思いますよ!!
じゃ、なんであたし!ここに普通に仕事しにきてるんですか!?
それまず説明してください!!」
「そ・・・そんなの、うまく警察丸め込んだんでしょ!?
女だし、甘くみられてもしかたないんじゃない!?
なによ!人の金に手を出しておいて図々しい!!」
なんだかちょっと苦しいことを言う矢口先輩。
それを聞いたあたしは、なんだか、急に可笑しくなって、思わずぷっと吹きだしてしまった。
「日本の警察って、そんな馬鹿だとは思いませんけど!?
なんで逮捕されないかって言ったら、それは、あたしが、何もしてないからですよ!!!
もう一度言いますよ!!あたしは何もしてないからです!!!
確かに、職場を騒がせたのは申し訳なかったですけど!
あたし、人のお金騙しとったりしてませんから!!!
ほんとに悪いことしてたなら、嫌がらせされても仕方ないかもですけど・・・
あたし、何にもしてませんから!!」
「ひ、開き直って何様なの!?
自分の男があんなことしたんだから、疑われたって仕方ないじゃないの!?」
と、今度は関さんが言う。
だからあたしは、こう言ってやった。
「彼氏のしたことの責任て、彼女が取らないといけなの?
と、いうことは、もしも、関さんの彼氏が痴漢したら、関さんも責任とらないといけないんだね!」
そう返して、あたしはハッとした。
なんかこの言い方・・・ケイみたい。
あたし、すっかりケイの癖が移ってしまったのかも・・・
ケイの技をいつの間にか盗んでいたあたしには、もしかしたら、敵なんかいないのかも・・・
あたしにばっさりとそういわれて、関さんは、ぽかーんとしてそれ以上何にも言えないようだった。
矢口先輩も、まさが、あたしがこんな風に言い返すとは思ってなかったらしく、やっぱりポカーンとしてしまう。
ざまみろ・・・・って、あたしは心の中でほくそ笑んだ。
恋する女は強いんだぞ!
ましてや、モラルに反して同性を好きになってしまって、その好きな人が今大変な病気にかかっていて、必死で支えてあげたいと思ってるあたしは、暇つぶしに人に嫌がらせしてるような人間よりも、絶対に強いはずだし、暇でもない!
これから帰って、ケイに免疫力向上のご飯を作ってあげないといけないし!
やることだっていっぱいあるんだ!!
暇人に付き合ってる暇なんかない!!
怒りに任せて、自分でもびっくりするぐらい強気に出たあたしは、ぽかーんとしている二人を尻目に、バックを持ってそのまま、エレベーターホールまで歩いていった。
すれ違う社員さん達が、全身びしょ濡れのあたしを見て、何事だって顔をしてたけど、もう、そんなのどうだっていい。
でも、さすがにこれで電車に乗るわけにもいかないので、ちょっと高くついたけど、あたしは、タクシーでマンションまで帰ることにしたのだった。