BitteR SweeT StrawberrY
ぱっとみると、ほんとにケイは男の人に見えるし、本人もそれを自覚してるから、全然気にしてない様子で、また、可笑しそうにくすくす笑う。
そんなケイの顔を、ちょっとバツが悪そうに見つめた高田さん。
でも、そんな高田さんの顔が・・・・段々、驚きの顔に変わっていった。
「あ・・・・れ?あの・・・」
高田さんは、何故か大きく目を見開いてはっとケイのところに駆け寄った。
あたしは、そんな高田さんの様子にきょとんとしてしまう。
きょとんとしたのはケイも同じで、ケイは、軽く首をかしげながら、不思議そうにそんな高田さんの顔をじーって見つめている。
高田さんは、一人でうんって頷くと、唐突にこう言ったのだ。
「人違いだったらごめんなさい・・・
あの・・・もしかして・・・あなた・・・・・
“MEGL”さんじゃないんですか?あの・・・5年ぐらい前に、日本版VOYAGEのモデルだった・・・違いますか?」
あたしは、それを聞いてハッとケイの顔を見てしまう。
ケイは相変わらずきょとんとした顔をしてたけど、次の瞬間、またぷって吹きだして、おかしそうに笑いながら、まるで他人事のように答えるのだった。
「ああ・・・オレのこと知ってんだ・・・?
うん、まぁ・・・そうだな、たしかそんな名前でやってたよな」
「や・・・やっぱりそうだ!!!」
ケイの言葉を聞いたとたん、クールだった高田さんの表情が、まるで、アイドルに出合った高校生みたいにぱぁっと嬉しそうな笑顔に変わったのだった。
高田さんは、仕事を忘れてしまったかのように、わーって歓喜の声をあげて、いきなりケイの片手を握ると、ぶんぶんって思い切り上下に振りながらこう言ったのだ。
「すごい!こんなとこで、MEGLに会えるなんて思ってなかった!!
うわぁ・・・どうしよう!?すごい嬉しいです!!
大学の頃、よくVOYAGE買ってて!すごく好きだったんです!
カッコよくて!!綺麗で!!
ほんとは、ファッション雑誌の記者になりたかったんです私!!
こんなとこで本物に会えるなんて・・・・押野さんすごいね!MEGLの友達とか!」
高田さんが、あんまりにもそうやって喜ぶから、あたしとケイは、顔を見合わせて、思わず苦笑した。
ケイは、小さくため息をつくと、高田さんを落ち着かせるような、すごく冷静な口調で言うのだ。
「ああ・・・まぁ、それはいいとしてさ。優子、これから、二階の喫茶店で、元彼と会ってくるって言うから、とりあえず、退散しよう。
優子が戻ってくるまでなら、少しぐらい話ししてやってもいいから、あの時のこと。
そんな訳で、落ち着いて」
「あ!そ・・・そうだった!ですよね・・・うんうん、ちょっと興奮しちゃった、OKです。一時退散しましょうか、じゃ」
高田さんはハッとしてケイの手を離すと、なんだか、ちょっと恥ずかしそうな顔になって、また、ぺこんと会釈する。
あたしは、こっちを振り返ったケイに、えへへって笑って見せると、自分に気合を入れなおしてこう言ったのだ。
「じゃ・・・あたし、行ってくるからね」
ケイは、唇だけで小さく笑った。
「うん。ちゃんと出頭させてやれ」
「うん、そうできるように頑張るよ」
あたしは小さく頷いて、その場に、ケイと高田さんを残し、大輔に会うために待ち合わせ場所に向かったのだった。
そんなケイの顔を、ちょっとバツが悪そうに見つめた高田さん。
でも、そんな高田さんの顔が・・・・段々、驚きの顔に変わっていった。
「あ・・・・れ?あの・・・」
高田さんは、何故か大きく目を見開いてはっとケイのところに駆け寄った。
あたしは、そんな高田さんの様子にきょとんとしてしまう。
きょとんとしたのはケイも同じで、ケイは、軽く首をかしげながら、不思議そうにそんな高田さんの顔をじーって見つめている。
高田さんは、一人でうんって頷くと、唐突にこう言ったのだ。
「人違いだったらごめんなさい・・・
あの・・・もしかして・・・あなた・・・・・
“MEGL”さんじゃないんですか?あの・・・5年ぐらい前に、日本版VOYAGEのモデルだった・・・違いますか?」
あたしは、それを聞いてハッとケイの顔を見てしまう。
ケイは相変わらずきょとんとした顔をしてたけど、次の瞬間、またぷって吹きだして、おかしそうに笑いながら、まるで他人事のように答えるのだった。
「ああ・・・オレのこと知ってんだ・・・?
うん、まぁ・・・そうだな、たしかそんな名前でやってたよな」
「や・・・やっぱりそうだ!!!」
ケイの言葉を聞いたとたん、クールだった高田さんの表情が、まるで、アイドルに出合った高校生みたいにぱぁっと嬉しそうな笑顔に変わったのだった。
高田さんは、仕事を忘れてしまったかのように、わーって歓喜の声をあげて、いきなりケイの片手を握ると、ぶんぶんって思い切り上下に振りながらこう言ったのだ。
「すごい!こんなとこで、MEGLに会えるなんて思ってなかった!!
うわぁ・・・どうしよう!?すごい嬉しいです!!
大学の頃、よくVOYAGE買ってて!すごく好きだったんです!
カッコよくて!!綺麗で!!
ほんとは、ファッション雑誌の記者になりたかったんです私!!
こんなとこで本物に会えるなんて・・・・押野さんすごいね!MEGLの友達とか!」
高田さんが、あんまりにもそうやって喜ぶから、あたしとケイは、顔を見合わせて、思わず苦笑した。
ケイは、小さくため息をつくと、高田さんを落ち着かせるような、すごく冷静な口調で言うのだ。
「ああ・・・まぁ、それはいいとしてさ。優子、これから、二階の喫茶店で、元彼と会ってくるって言うから、とりあえず、退散しよう。
優子が戻ってくるまでなら、少しぐらい話ししてやってもいいから、あの時のこと。
そんな訳で、落ち着いて」
「あ!そ・・・そうだった!ですよね・・・うんうん、ちょっと興奮しちゃった、OKです。一時退散しましょうか、じゃ」
高田さんはハッとしてケイの手を離すと、なんだか、ちょっと恥ずかしそうな顔になって、また、ぺこんと会釈する。
あたしは、こっちを振り返ったケイに、えへへって笑って見せると、自分に気合を入れなおしてこう言ったのだ。
「じゃ・・・あたし、行ってくるからね」
ケイは、唇だけで小さく笑った。
「うん。ちゃんと出頭させてやれ」
「うん、そうできるように頑張るよ」
あたしは小さく頷いて、その場に、ケイと高田さんを残し、大輔に会うために待ち合わせ場所に向かったのだった。