BitteR SweeT StrawberrY
さすがに、三回目ともなると、あたしにだって免疫もつく。

それに・・・
ケイのキスは、ほんとに、なんというか、気持ちがいいから・・・

だけど、自分でも可笑しくなるぐらい、頭の芯が熱くなって真っ白になって、段々変な気分になってきて、もうこのまま、どうにかされてもいいかもって・・・そんなことを思い始める。
鼓動が早くなってきて、息が・・・自分の息が上がるのがわかる。
そんな自分が恥ずかしいのに、やめてほしいなんて思えなかった、むしろ・・・
むしろ・・・
本当に、あたしの常識なんて、簡単に破られてしまうだなって、ぼーっと熱くなる頭の片隅で思ってしまう。
あたしの唇を外れたケイの唇は、あたしの耳元でほんとにイタズラっぽく、囁いた。

「ほんと・・やる気になればできるんじゃん」

ケイは、こういうことに慣れてるんだ・・・って、そう思った。
でも・・・なんだろう、不思議と気まずさはなかった。
ケイが、女の人だから・・・かな?
でもそっちのほうが、気まずくなりそうだけど・・・
きっとケイが、さっきと全然態度変わらないから、あたしも、気まずくならなくて済んでるのかも・・・
ケイは女の人。
だけど、その時あたしは、なんだか無償に甘えたくなって、ほっぺをケイの頬に押し付けて、すりすりと・・・すりよってしまった。
ケイはそんなあたしの髪をそっと撫で、ただ、小さく微笑していた。

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