BitteR SweeT StrawberrY
*
食事も終り、大輔はあたしをマンションまで送ってくれると言ってくれた。
断る理由もないし、あたしは、いつもの通り、大輔に送ってもらうことにした。
「いつも、出張ばっかりで、なかなか会えなくて・・・ごめんね」
マンションの前で、大輔は、申し訳なさそうにそんなこと言う。
あたしは、首を横に振って、にっこりと笑って見せた。
「大丈夫、だって仕事じゃない?男は仕事してなんぼだって、お父さん言ってたし。
忙しいのはいいことだよ」
「そだな~・・・暇よりは、いいかもね。優子ちゃん・・・寂しい思いしてるかなってさ、それが心配で」
「うーん・・・」
あたしは思わず考えこんでしまった。
大輔と会えないと、寂しい・・・・?
確かに寂しいけど・・・・
寂しいけど・・・
泣きたいほど寂しいとか、思ったことは、ないかもしれない。
これを、正直に言ってしまったら、大輔、傷つくよね・・・
「寂しいけど・・・・大丈夫。あたしも仕事頑張るし。今週末から、バイトも始めるし、だから、大輔は、自分の仕事頑張ってね。あたしは・・・大丈夫だから」
「え?バイト?バイトするの?」
大輔は、きょとんとして、そんなことを聞き返してくる。
あたしは、もう一度、にっこり笑って見せた。
「うん。社会勉強・・・を兼ねて」
「社会勉強って!?」
あたしの答えがおかしかったのか、大輔は笑った。
「社会勉強!!まぁ、でも、そういうのは悪くないのかもね。とりあえず、無理しない程度にね。ああ、それとさ・・・・」
「うん?」
「優子ちゃんの誕生日前に、どっか時間取れたら、うちの実家に・・・・遊びにきてくれないかな?優子ちゃんのことは両親も知ってるしさ・・・
そろそろ・・・ね?もう付き合って長いしさ・・・」
大輔は、ちょっと照れたようにそう言って、ぼりぼりと頭をかいた。
あたしは、ハッとして、思わず黙ってしまう。
そんなあたしの戸惑いを、大輔は知らないまま、言葉を続けた。
「優子ちゃんなら、良い嫁さんに、なってくれそうだし、きっと楽しいと思うんだ。
うーん、俺、ちょっとオタ入ってて、微妙にきもっ!とか思われてるかもしれないけど・・・優子ちゃん、こんなやつでよければ・・・・結婚、しよ」
予想もしなかった、突然のプロポーズだった。
あたしは、何も答えられないまま、ただ、戸惑って、大輔の照れた顔を見つめるばかりだった。
なんで、あたし・・・
即答してあげられないんだろ・・・・
大輔のことは好き。
もちろん好き。
きっと、こんな大輔と結婚することになるんだろうって予想もついてた。
でも、こうやって、それが現実になりそうになってるのに、どうして・・・
答えられないんだろう・・・
「あ・・・あの・・・・」
あたしは、思わずうつむいてしまった。
食事も終り、大輔はあたしをマンションまで送ってくれると言ってくれた。
断る理由もないし、あたしは、いつもの通り、大輔に送ってもらうことにした。
「いつも、出張ばっかりで、なかなか会えなくて・・・ごめんね」
マンションの前で、大輔は、申し訳なさそうにそんなこと言う。
あたしは、首を横に振って、にっこりと笑って見せた。
「大丈夫、だって仕事じゃない?男は仕事してなんぼだって、お父さん言ってたし。
忙しいのはいいことだよ」
「そだな~・・・暇よりは、いいかもね。優子ちゃん・・・寂しい思いしてるかなってさ、それが心配で」
「うーん・・・」
あたしは思わず考えこんでしまった。
大輔と会えないと、寂しい・・・・?
確かに寂しいけど・・・・
寂しいけど・・・
泣きたいほど寂しいとか、思ったことは、ないかもしれない。
これを、正直に言ってしまったら、大輔、傷つくよね・・・
「寂しいけど・・・・大丈夫。あたしも仕事頑張るし。今週末から、バイトも始めるし、だから、大輔は、自分の仕事頑張ってね。あたしは・・・大丈夫だから」
「え?バイト?バイトするの?」
大輔は、きょとんとして、そんなことを聞き返してくる。
あたしは、もう一度、にっこり笑って見せた。
「うん。社会勉強・・・を兼ねて」
「社会勉強って!?」
あたしの答えがおかしかったのか、大輔は笑った。
「社会勉強!!まぁ、でも、そういうのは悪くないのかもね。とりあえず、無理しない程度にね。ああ、それとさ・・・・」
「うん?」
「優子ちゃんの誕生日前に、どっか時間取れたら、うちの実家に・・・・遊びにきてくれないかな?優子ちゃんのことは両親も知ってるしさ・・・
そろそろ・・・ね?もう付き合って長いしさ・・・」
大輔は、ちょっと照れたようにそう言って、ぼりぼりと頭をかいた。
あたしは、ハッとして、思わず黙ってしまう。
そんなあたしの戸惑いを、大輔は知らないまま、言葉を続けた。
「優子ちゃんなら、良い嫁さんに、なってくれそうだし、きっと楽しいと思うんだ。
うーん、俺、ちょっとオタ入ってて、微妙にきもっ!とか思われてるかもしれないけど・・・優子ちゃん、こんなやつでよければ・・・・結婚、しよ」
予想もしなかった、突然のプロポーズだった。
あたしは、何も答えられないまま、ただ、戸惑って、大輔の照れた顔を見つめるばかりだった。
なんで、あたし・・・
即答してあげられないんだろ・・・・
大輔のことは好き。
もちろん好き。
きっと、こんな大輔と結婚することになるんだろうって予想もついてた。
でも、こうやって、それが現実になりそうになってるのに、どうして・・・
答えられないんだろう・・・
「あ・・・あの・・・・」
あたしは、思わずうつむいてしまった。